2012年4月9日月曜日

初めての自作パソコン その2

まずは短いスロットと長いスロットの謎を解くべく本を買いました。
昔から自分は新しい知識を得たい時は本を買ってきました。


オールカラーで丁寧、良書です


そこでPT2は少し古いPCIスロット(白いスロット)対応で、最近はどんどん減っており代わって高速なPCI Express(以降PCIe)インターフェンスが搭載されるようになって来ており、PCI端子の三種類の規格(x16、x8x4、x1)の中で一番短いPCIe x1のスロットが3本がInspiron 620に付いていた事が分かった。


Inspiron 620の安定した使用感より劣るPCは作りたくなかったんで以下の指標を立てた。
○Core i5-2320相当のCPU
○GT530相当のGPU
○古いPCIスロット装備


実はGT530はOEMでしか供給されないので若干劣るがGT430で代用する事にした。
玄人志向GF-GT430-LE1GH


さて、スロットの知識さえあればベアボーン(CPU、メモリ、ドライブ、HDDを差すだけで完成する、半分完成した状態で売られているPC)は組めるハズ。
こんな自分もHDDやメモリーの交換くらいはやって来た。
そして昔からの憧れのSuttleのベアボーンの中から上記の条件を満たすものを見つけよう!


しかしながらその行為が意外と難航する。
PCIスロットを装備しているSuttleのベアボーンは古いCPUしか積めない!
今更Core2Duoですか…もうフロンティアの時代に戻りとーない!


ネットの海を彷徨い、ようやく旧Core iシリーズが積めるSH55J2なるモデルを見つける。
http://www.shuttle-japan.jp/old/old-barebone/sh55j2


旧Core i5も差さる、GT430も差さる、PT2も差さる。
これで決まりかと思われたがこのSH55J2最早販売終了となっているため通常の手段では買えない。
困ったときのヤフオクにはあったが、完成品が5万円程度で売っている。
安いんでしょうが何か納得がいかない。


自らの心に問うてみた。
人の組み立てた物は何か嫌。
SH55J2のデザインが好きくない。
それにShuttleは掲示板情報だと結構不具合が多いらしく、初心者の自分が対処する自信が無い。


迷宮入りであった。
悩んだ末に結局。
Shuttleは諦める事にした。


出来れば最新のパーツで自分の好みにあったPCを作りたい。


何の手がかりも無く何とはなしに自作PCバイブルを見ているとCPUの欄に見慣れぬCPUの情報が載っている。
『Fusion APU A-Series』
CPUではなくてAPU。
AMDが買収したATIのRadeon 6000シリーズを内蔵したCPU。
Intel HD Graphicsを大幅に凌駕するパフォーマンス。
この一文でテンションが高まった。


是非この異形のCPUを使ってみたい!


そしてその思いは間違ってはいなかった。
自分の目標とするコンパクトPCを実現するためのマザーボードはmini-ITXという小さな規格のものを積まねばならずそのマザーボードには拡張スロットが一本しか付いてないのだ。
つまりグラフィックボードは諦めねばならないのである。


となると出来るだけ内蔵GPUが優秀なCPUが必要となり、その点においてAMDのA-SeriesはIntelを超えているのである。


そこでAPUが載って、PCIスロットを備えたmini-ITXのマザーボードを探すと…
ありました!HDC-I2/E450


HDC-I2/E450ちゃんと白いスロットも付いてるぞ!


E-450というAPUが最初から差さってきてるから超楽ちん。
E-450は元々ノート用のAPUでIntelのAtom対抗だけどそれよりCPU性能もGPU性能も少しずつ良いらしい。


これ以外でネイティブでPCIに対応したmini-ITXマザーはAtom専用の物しか見つける事が出来ず、ネットの海でCore i5の内蔵GPUよりE-450の内蔵GPUの方が若干性能が良いという情報を見つけてゲーム性能は妥協の上にも妥協をして購入に踏み切った。


メモリーはこれ

ここまでは適当ながらもすんなり決まったが、問題はPCケース。
できるだけカッコイイのが良い。
最低限Shuttleは超える格好良さを持ったコンパクトなキューブタイプ。

必死にネットの海を彷徨い白羽の矢が立ったのがSilverStone。
ここのケースは本当にどれもカッコイイ!
その中でも気に入ったのがSST-SG07B-W。

SST-SG07B-W重厚な面構えにホレテマウヤロ〜!

これで決まりかと思ったがちょっと気になって現物を見たくなった。
近くのグッドウィルでたまたまオーダーパソコンのケースに使われていたのでジックリと観察出来た。
これはあかん!巨大なグラボ積むために横に長過ぎる『羊羹』みたいや!正面のパネルも上も少し上へ飛び出てて格好悪い…


そこで奥行きの短いSilverStoneのケースをさがしてみると…ありましたSST-ST06B!
クール!コンパクトでシンプル!イヤイヤまだ決めてはならない。
近くのエイデンで現物を触ってみる。
やっぱり格好良い!決めた!
ケースが決まればあとはトントン拍子。

このケースはコンパクトな為にスリムドライブしか積めなくなっている。
ドライブはこれPanasonic製UJ-240

Macでは扱えないBlu-rayドライブですよ!
ソフトがバンドルされている方を買いました。
ソフト一本あれば使い回せるという希望的観測。
HGST Deskstar 7K3000
HDDはこれ非AFTでXPでも安心して使える

PT2の動作が64bitだと怪しいという事で最悪XPでも安心して使えるHDDを探しました。
今回、自作するにあたって情報収集の中で偶然見つけたXPのHDD問題(AFT問題)。
皆さんXPで安心して使えるHDDがどんどん減っていってるって知ってました?
自分はその事を知り思い切ってふんぱつしました。

それでは自作開始!

完成!


ジョブズが見たらブチ切れそうな背面。
ちゃんとPT2も刺さっているよ^^b

スリムドライブのコネクタは5インチドライブと規格が違い電源が差さらなかったのでグッドウィルで変換ケーブル買ってきました。
こういゆう些細な一つの事を知る為にも膨大時間を費やしました。
コネクタ部分は非常に外れやすくインシュロックでフレームに縛り付ける事で抜けにくくしましたw
ゴーイングマイウェイ!

内蔵USB変換アダプターを使ってPC内にUSBのコネクタを作ります

そこへNTTのカードリーダーを差します
はい某ブログの方の真似です><;

リーダーを内蔵する事で外がスッキリします
フロンティアの時代は外付けしてましたw


結構ぐちゃぐちゃに見える配線…電源ケーブル多すぎるよ


初心者なりにエアフローを考えてたりする


APUとメモリーのある真ん中部分には
出来るだけ配線がこないようにしている
下にボンヤリ見えるのはCPUファン


さあて本体は完成した!
でもまだまだこれで終わりではないよ!
入力装置が足りないね!
折角コンパクトなPCを作ったんだからキーボードやマウスもコンパクトな物が良い。
そしてワイヤレス。
今、メインで使っているiMacがワイヤレスで非常に使い勝手が良いんでここにだわりたい。
大須に久々に出かけましたよ。
大須のグッドウィルのキーボードコーナーを回り、たまたま偶然にも面白い商品を見つけました!
ELECOMトラックボール付きワイヤレスキーボード
TK-FDP021BK

右上がトラックボール、左上が左右ボタン
通信機がめっちゃ小さい


何と単4一本で動作し通信機も収納可能


自作erに人気のApple Wireless Keyboardより
横も(分かりにくいけど)縦もコンパクト


これ一つで全操作が行えるのは魅力的だけど問題が発生。
急にカーソルが引っ掛かった感じになり、遂には動かなくなった。
PCを再起動したり、通信機を抜き差ししたり、電池を入れ替えたりしたが改善せず…
ソフトウェア的な問題ではなくもしや!ハード的な問題か!?
と思ってトラックボールに勢い良く息を吹きかけてみると…
ホコリがぶわっと舞い、動いた!動いた!カーソルがスルスル動く!
もしやこれは!


Apple Mighty mouse!


自分は未だにあのトラックボールの使用感は最強だったと思っている。
だからApple Mighty mouseが改良されて新しく生まれ変わる事無くMagic Mouseと入れ替わった時は非常に残念に思ったものだ。


Apple Mighty mouse
世界で最も開腹手術をされたAppleのマウス。
その小さなトラックボールは今までに味わった事の無い最高のオペレート体験とともに、今まで味わった事の無いイライラをもたらした。
急にカーソルが動かなくなりユーザーは一斉に青ざめた。
しかし、トラックボールにホコリが詰まっても、メンテナンス前提に作られていないのがApple製品。


皆、訳も分からずホコリを取り除きたい一心で
接着をされた部分を割りホタテのように開いた


最終的には両面テープでこのようなメンテナンスをする方法が考案された


ところがELECOMのトラックボールはMighty mouseより大きくここまで苦労する事はない。
トラックボールが大きいという事はガタも大きく出来る。
息を一吹きで簡単にメンテナンスできるのである。


Appleよ!なぜこれに気づかなかった!
俺は今でもApple Mighty mouse 2が欲しいぞ!!!


さあてメンテナンス方法も発見し、入力装置は上々である。
後はPCを立ち上げてのテストを少々。


OSはWindows 7 Professional 64bit CPU(OEM)


おおOSインストールしただけで勝手にドライバー探してくれる〜
Windows7なんてラクチンなんだ!


Windowsエクスペリエンスインデックスはこんな感じ
CPUスコア低〜けど他は意外に健闘してるね


さあ早速、PT2の設定を行おう。
難関の64bitのドライバーは無事当てる事は出来たが、PT2のチューニングの時にBSの番組表を取ってこない。
BSの予約は別のソフトをインストールしてに任せる事にして一応は環境は構築出来た。


次にMHFをテストプレイ。
うごおおお引っ掛かるな〜
予想を下回るGPU性能><。
いやあ〜これは期待し過ぎたか?!ノート用PCだから仕方ないか…
クエストに出れば結構スムーズだがたまに若干コマが足りてない気がする…
大討伐ベンチマークの結果は…




まあ、Core i5内蔵のHD 2000のスコアが987なんで若干勝ってはいるが…あんま変わらん…やっぱ体感…通りかな。
むうううう!これではヌルヌルとはいえません、ちょい悔しいです!
ここまで来たら後には退けぬ!
AMD Fusion APU A-Series最強のA8-3870Kを使うしか無い!!!


このE-450のPCはパソコンを欲しがっていたMHF仲間のたチキチコ(妹の旦那)にあげよう。
妹にはDELLのInspiron 620とディスプレイをあげるからこれで喧嘩することもないでしょう。


自分は新APUでPT2も使える最強のコンパクトPCを作るぞ!!!


その後の悲劇も知らずに。


ただ一つだけパソコンを自作しただけのバカな男の決意であった。

0 件のコメント:

コメントを投稿